acu-soin (アキュソワン) 

~美顔鍼の専門家が綴る日々の肌のお手入れのこと~

美肌の小部屋 Vol.2

[界面活性剤とアルコールについて]
アキュソワンのスキンケア三点シリーズは鉱物油・合成香料・着色料はもちろん、
界面活性剤とアルコール(エタノール)を一切使っておりません。
ここではそれが良いとか悪いという視点でなく、なぜ私が頑なまでに「使わない」を貫いたかをお話させて下さい。


◉界面活性剤無配合
私は鍼灸師です。鍼灸師は日常的に患者さんに触れさせていただくのが仕事です。
ですから私は‘手肌’を荒らすことが絶対にできないのです。
最高の状態で患者さんをお迎えする事はプロとして当然の礼儀だからです。
自分の健康状態に気を配るのはもちろん、食事や身に付ける物も大切にしています。特に‘手肌’には気を使い、家事で使う洗剤一つにしてもかなり厳選しています。市販の物はまず使いません。というより使えません。一回で酷い手荒れを起こすからです。家庭用食器洗剤の中に入っている物は「界面活性剤」。水と油を混ぜ合わせ汚れを落とす役目で使われています。いわゆる乳化をさせるための物。(私もレンジなどの油汚れはゴム手袋をしてこの便利な洗剤を使います。)
スキンケアを開発するにあたり市場調査をし、化粧品やシャンプーなどにもかなりの割合でこの界面活性剤が使われている事に愕然としました。
今現在は界面活性剤の種類も600近くあり安全性にも配慮されているし、石油系以外に植物由来の物もある、だから大丈夫だと言う報告もあります。
ですが、私はこれだけ日本に敏感肌やトラブル肌が増え(自分で敏感肌と認識のある方は70%近くもいっしゃいます)20代後半からシミに悩む方が増えたのは「肌のバリア機能を壊す」と言われる界面活性剤入りの複雑なスキンケアがジワジワと影響しているのではないか?と密かに仮説を立てています。
バリア機能さえしっかりしていれば肌のトラブルなどは起こりづらいものなのですから。
10年後も20年後もトラブルのないキレイで元気な肌でいたい。
ですから私は自分自身が使いたくない物・患者さんに使ってほしくない物は「入れない」という選択をしたまでです。

 

◉アルコール(エタノール)無配合
これはもう確率の問題でした。
私が去年一年間で仕事を通じてお会いした方は1932人です。そのうち完全なアルコールアレルギーとおっしゃる方は9人でした。アルコールで少し赤く反応する位の軽いレベルになりますとその約4倍はいらっしゃるのです。かなりの高率だと思いませんか?病院やクリニックで注射や採血を受ける際「アルコールにアレルギーはありませんか?」と看護師さんに聞かれた事はないでしょうか。それくらいアルコールに反応する方がいるという事ではないでしょうか。
スキンケアに使用されるアルコールの量は消毒とは比べ物にならないほど少量です。ですが思えば私が今まで使った化粧品でヒリヒリするとかしみて少し赤くなった時は必ずアルコールが配合されていました。
肌の弱い方にも使っていただける優しいスキンケアを作りたかったのでアルコールは無配合とする事にこだわり開発しました。

 

[無添加とは何か?]
無添加化粧品と聞いただけでなんか良いイメージ。
実は私も昔は‘無添加’と言うネーミングが付いているだけで商品を購入していました。
ですが今の日本の法律では規制はあるものの明確な「無添加」の定義がありません。
〜無添加って一体何が無添加なのでしょうか?〜
まずはその疑問を持って下さい。
何の定義も無いので各メーカーさんが勝手に付けられてしまうのです。
合成香料が入って無いだけ・一部の防腐剤が入って無いだけ・着色料が入って無いだけでも「無添加化粧品」と表示できてしまうのです。
無添加化粧品=何も添加物が入っていないと言う意味では無いのです。
言わばだましのテクニックのようなもの。
アキュソワンはお客様にそのような誤解を与える事が無いように「無添加化粧品」とは謳わずにそれぞれの商品説明の所で全成分を表示しております。
またポリシーを持って無配合とした物もきちんと別明記させていただいております。
肌に直接付ける物はとても大切です。
あなたが敏感肌や肌が弱い方であれば今までに必ず一度か二度‘化粧品が合わなかった’という経験があるのではないでしょうか。
イメージだけではなく成分内容には何が入っていて何を無配合としているのか?とチェックされてみて下さい。

 


[防腐剤について]
アキュソワンは肌の弱い方にも使っていただけるように防腐剤を極力減らす工夫をしました。水が主成分となっているクレンジングとオールインワンは開封後も安心して使っていただけるように化粧品が腐敗しない程度の防腐剤はきちんと入れています。
防腐剤=悪い物という印象をお持ちの方も多いと思います。
私自身も化粧品を開発するまでは防腐剤は怖い物というイメージを持っていました。
ですが肌につける物の安心・安全を真剣に考えますとここは避けて通れない所です。
今まであまり誰も言わなかった事をあえてお話したいと思います。

化粧品はその日のうちに食べるサンドイッチやおにぎりと違い、開封してから消費するまで短くて2週間、長くて4〜5ヶ月はかかります。
水が主成分である化粧品類はそのままであれば必ず腐ります。水その物もそのままにしておけば雑菌が増え、一週間程度で腐り始めます。
カビや腐った物を肌に付ける事は何よりも危険なのです。
ですから‘一回使い切り’や短い期限を付けているような物でない限り防腐剤は入れる事になります。
また防腐剤を使っていません、と謳っている場合でも必ずそれに代わる「殺菌効果のある物」「防腐効果のある物」を入れています。そうでなければいつ腐るか分からない物を製品として一般流通できないからです。
それではどうしたらなるべく肌に優しい形で入れたら良いのだろう?と言う事になります。偏りのない気持ちでよく研究してみました。
巷に見られる物をざっと上げてみます。
◉〔フェノキシエタノール
これはパラベンの代わりによく使われています。肌への刺激が比較的強いのですが防腐効果が弱いのでパラベンよりずっと多くの量を添加しないとなりません

◉〔1.2ヘキサンジオール〕
これはパラベンやフェノキシエタノールの代わりに入れる事が多い物です。比較的肌への刺激が少ないのですが防腐効果が弱いのでかなりの量を添加しなくてなりません。(パラベンやフェノキシエタノール以上に)また比較的新しい素材のため果たしてどこまで肌に優しいのか?これからトラブルが出ないのか?というデータが十分でありません

◉〔ハーブの防腐作用殺菌作用があるエキス〕
ヒノキやティートリー、ローズマリー、和の生薬など一部の物は天然殺菌効果があります。是非とも活用したいところ。ですが化粧品を腐らせないという目的の為の添加となるとかなりの量を使う事になりかえって肌へ刺激を与えてしまう事にもなりかねません。自然の物でも使い方によっては優しいとは言えなくなる事もあるのです。これでは天然素材=刺激素材となりかねません

◉〔酸化銀、シルバーナノコロイド〕
銀を用いた殺菌効果のある物。様々な防腐剤の代わりになる物として使われ始めています。銀は昔から殺菌に使われていたという事で最近ナノ化され使われているようです。ですが‘銀皮症’という現存する疾患があります。これはコロイド状銀というサプリメントが原因で肌が銀色に変色してしまった事で海外では広く知られる事となりました。こちらは経口的・非経口的な摂取によって起こり得ます。銀皮症には日々8gの摂取がなければ罹患しませんが、毎日使うスキンケアに添加するにはあまりにリスキーであると考えます。

 

色々な素材を検討した結果、アキュソワンは少量まで減らす事ができ、長い間の臨床データー(使われた実績)がきちんとあるという点でパラベンを選びました。
パラベンは正式名称をパラオキシ安息香酸エステルと言います。1980年(昭和55年)に旧指定成分とされた事からイメージが少々悪く『何だか肌に悪いんじゃないの?』と思われがちですが、研究と改良を重ねられ、現在は目薬をはじめとする医薬品・飲料・食品・化粧品の防腐剤として用いられています。
(※医薬部外品を除く化粧品は2001年4月以降、旧に限らず成分内容は全表示が義務付けられています。)
アキュソワンのブレインなっていただいている医師・薬剤師にも厳しくご指導頂き、イメージよりも品質重視で防腐素材を選ぶ事に致しました。