acu-soin (アキュソワン) 

~美顔鍼の専門家が綴る日々の肌のお手入れのこと~

ハーブの小部屋 Vol.1

私は2004年よりNPO日本ハーブ振興協会に所属し、プロフェッショナルアドバイザーオブハーブとして日本にハーブ・薬草の良さや活用法を広めるためのレクチャーをしています。もちろんハーブや薬草・自然療法は万能ではありません。
未病の状態でその力を発揮してくれるものです。
だからこそあなたも気軽に日常生活の中に取り入れてみませんか?
普段使いで構わないのです。ちょっとした時にハーブを活用されてみて下さい。
きっと生活全体が素敵で豊かに、そして確実に役に立ちます。
このコーナーではアキュソワンスキンケアシリーズに調合したハーブ達を紹介させていただきます。

 

[ラベンダー]Lavenderシソ科(多年草)
ハーブティーアロマテラピー・ポプリ・観賞用など幅広く利用されている代表的なハーブ。名前の由来はラテン語の‘Lavandula’(洗う)(清浄する)から来ています。
古代ローマ人達は入浴や洗濯にラベンダーを入れる事を好んでいたそうです。
Teaの世界ではリラックス・軽い偏頭痛・時差ボケ等にブレンドとして用います。
アロマの世界でもリラックス・安らぎ・自律神経の安定・頭痛・生理痛・神経痛など身体の痛みを取ることで有名です。天然の殺菌力がある事でも知られヨーロッパではお掃除や虫除け用のスプレーなどを作っている方もいます。
また消炎作用がある事から軽い火傷にも用いられます。

 

カンゾウ]甘草 マメ科(多年草)
ハーブ名は‘リコリス’和名は甘草。砂糖の50倍の甘さですがかなり低カロリー。
ダイエット飲料にもよく使われています。
漢方薬の処方にもよく使われ、根や根茎を乾燥させた物を用います。
甘さの主成分はグリチルリチンで3~12%含まれています。現代医学で用いられるグリチルリチン酸は甘草から抽出されています。
抗アレルギー・抗ヒスタミン効果があります。鎮痛・解毒作用があり痒みや炎症を抑える事から漢方に精通した薬剤師などは‘甘草でうがいをする’事を勧めます。
肌をなめらかにする柔軟化作用もあり、昔から美肌作りに使われて来ました。

 

[ヒメフウロ]姫風露 フウロソウ科(越年草)
ヒメフウロは止血や関節痛・風邪・解毒・下痢止め等の治療として古くから使われて来ました。最近の研究では‘肌の炎症を抑え’‘シミやシワの改善’‘肌のハリや弾力改善作用’があった事が証明されています。ヒメフウロから抽出されたエキスは肌の角質層まで浸透するとそこで長くとどまってくれる性質があります。その結果日焼けによるシミ・ソバカスを防ぐ成分がクリアな肌の状態へと導きます
また表皮膜の破壊を抑える作用がる事からエイジングケアの美容に使用されています。

 

[オウゴン]黄金 シソ科 (多年草)
根を乾燥させ抽出したエキスを用いられる事が多いです。薬味としても使われており、比較的親しみのある生薬です。漢方では清熱作用・抗炎症作用・抗アレルギー作用があるとされ多く処方されています。美肌効果も期待でき、‘肌のハリ・ツヤ’‘引き締め’‘紫外線予防やエイジングケア’に。浮腫みを改善したり、代謝を上げ、皮脂の分泌を抑える働きもあるのでニキビケアにも使われる事もあります。

 

ゲットウ葉]月桃 ショウガ科(多年草)
太陽の強い沖縄や台湾などで親しみのあるハーブ。沖縄ではサンニンと呼ばれています。花のつぼみが‘桃のような形’をしている事に名前の由来があります。
月桃の葉はミネラルが豊富で天然の防腐効果・防カビ効果がある事から沖縄では昔から‘ムーチー(鬼餅)’と呼ばれる縁起の良いお餅を包む事に使われています。
(新潟の笹団子に使われる熊笹のようですね。この様に北でも南でも昔からハーブや薬草は何らかの形で生活の中に取り入れてられています。)
月桃はショウガ科のハーブですので血流循環を促し代謝をアップさせます。
表皮ヒアルロン酸に肌のコラーゲンを作る為の促進作用がありハリ・ツヤを生み出す助けをする成分とされています。また保湿効果や皮膚の炎症を抑える作用があります。

 

アロエベラ]Aloevera アロエ科(多肉植物)
アロエと聞いたら火傷の跡に付けると直ぐに連想される方も多いでしょう。アロエは熱を冷ますという効果に優れています。構成成分のアロエチンは細菌の繁殖を防ぎ、毒素を中和する作用がある事から患部のケロイドを防ぐと言われています。
アロエを切った時に出るネバネバ成分のアロエウルシンは抗潰瘍成分あり潰瘍部分を被って被膜を作り出すという作用があります。また同じくネバネバ成分のムチンは保湿に優れ、乾燥した肌に水分を補給し活性化させます。この事からシワやタルミを防ぎハリのある肌を作り、シミや黒ずみから肌を守る作用があります。

 

[カラスムギ穀粒]オーツムギ イネ科(一年草)
古代ローマ時代より肌の保湿に使用されてきた歴史あるハーブです。
エモリエント作用やリフティング作用がある事から‘オシリフト’とも呼ばれています。カラスムギ穀粒から抽出された植物エキスは肌を滑らかに整えハリ感をUPするという効果が知られています。その一方でバリア膜としての役割もあり、アレルギー物質や細菌から肌を守る事から最近は敏感肌用のコスメにも利用されています。

 

ウワウルシ葉]熊苔桃 (クマコケモモ)ツツジ科(高山植物)
ウルシと名前が付きますがウルシ科の仲間ではなく、北半球の高山に自生するツツジ科のハーブです。‘Uva-Ursi’はラテン語で「クマのブドウ」と言う意味です。
Bearberry Leafとも呼ばれ冬眠を間近にしたクマが好んで食べる事に由来しています。常緑の小低木で地を低く這うように生育しています。
漢方でも煎じ薬によく使われます。葉に天然の抗菌作用がある事から尿路系疾患に用いられます。ウワウルシはヨーロッパではその高い美容面での効能から女性にとても人気があります。アルブチン・エラグ酸・ビタミンC等を含有している事からメラニン抑制効果が認められシミやソバカスなど老化に対抗する成分として期待されています。

 

カミツレ花]ジャーマンカモミール キク科(一年草)
カミツレカモミールと呼ばれているポピュラーなハーブです。
カモミールは‘ジャーマンカモミール’と‘ローマンカモミール’と二種がありますがハーブティーや民間療法でよく用いられているのは圧倒的に‘ジャーマン’の方が多いです。古代ギリシャ語で「大地のリンゴ」と呼ばれていたくらい香りの優しいハーブです。Teaの世界では体内の平滑筋を落ち着かせる作用がある事から軽い胃痛や腹痛・生理痛などにブレンドします。また心身をリラックスさせる効果があり、夜寝る前にカモミールティーを飲むと良い眠りを取れる事からグットスリープのブレンドにも使われます。美容面では何と言っても潤い‘エモリエント作用’があります。
ヨーロッパでも民間薬として古くから使用されています。血行促進・保湿・収れん作用があり、肌荒れを防止する時に用いられます。更に色素沈着を抑える働きを持っているという報告もあります。

 

[キュウリ果実エキス]キュウリの果実を圧縮して得られるエキスです。
ビタミンCをはじめ多くのビタミン類を含有されていて日焼けによるシミ・ソバカスを防ぎ・色黒予防・肌の引き締めなどが期待できます。

 

[ブドウ種油]ブドウの種子から抽出精製したもの。
リノール酸オレイン酸ビタミンEの含有量が高く酸化に対して安定しています。肌を健康な状態に保ち、エモリエント剤としても広く使用されています。

 

[プルーン分解物]
プルーンから抽出したエキスでメラニンが出来ても黒くならないというメカニズムが着目されています。日焼けによるシミ・ソバカスを防ぎます。

 

[アボカド油]
アボカドの果実から得られる油脂です。ビタミンA・B・Dやレシチンを含み、角質層に浸透しエモリエント作用を与えます。