acu-soin (アキュソワン) 

~美顔鍼の専門家が綴る日々の肌のお手入れのこと~

美肌の小部屋 Vol.1

スキンケアは肌を美しく健康な状態に保つためのもの。
女性は自分の肌に自信が持てるようになると必ず輝き出します。
せっかく毎日行うスキンケア‘肌のお手入れ’です。
それがきちんと肌に優しいメソッドになりますように、スキンケアカウンセラーの観点から気を付けていただきたいポイントをお伝えします。

 

[世界から見た日本のスキンケア」

スキンケアを開発するにあたり、諸外国の美容事情はどうなのかしら?と調べてみました。世界にはたくさんの肌色があります。ハリがあって透明感があるのならばどの肌の色も美しい。肌の色は違っても肌の構造は同じです。その国の気温湿度日差しの強さで美容法も異なるのならそこから学ぶ事も多いと思ったからです。

驚いた事に日本は世界一の化粧品の消費大国でした!圧倒的な消費量です。
そして一人が使うアイテムの多さも世界一!
クレンジングから日焼け止め・下地なども入れると平均で8~11点はスキンケア用品を使っています。諸外国と比べると2~3倍です。
私達日本人の肌は一般にキメが細かいと言われ、実際に水分量も多いです。また若くも見られます。これは日本の気候は湿度が高いという事もあり、四季があるので肌の状態を感知しやすいという点もあるのでしょう。
その一方で日本女性は「自分は敏感肌だ」と感じる方が7割近くいると言うのも事実。ここ十年位で急激に敏感肌が増えました。
日本以外の諸外国はほとんどがシンプルなスキンケアです。ヨーロッパなどに旅行をすると化粧水をお店で探すのに苦労する程です。


ある時フランス人女性50名と日本人女性50名がそれぞれ、

フランス人→日本式の種類の多いスキンケア。
日本人女性→フランス式のシンプルなスキンケア。
で一ヶ月過ごしてみたところ、

フランス人女性の殆どが敏感肌に
日本人女性は敏感肌が改善された

という結果が報告されたそうです。
様々な種類を使い過ぎ‘パッティング’‘叩く’‘すり込む’‘こねる’という作業が増え肌に負担をかけた結果ではないでしょうか。そして敏感肌になってしまった後も「何が自分の肌に良くなかったのか?」が分からないジレンマを感じたまま種類の多いスキンケアを繰り返す、この事がさらなる敏感肌を生んでしまったのだと思います。
当初アキュソワンは世界で一番優しいクレンジングと洗顔を作る!という意欲で‘2つ’のみの開発をしていましたが、この肌の諸事情を知り‘オールインワンジェル’を作る事にしました。
私自身は肌の事情・実情を知るスキンケアカウンセラーとして、オールインワンはあらゆる意味でもっと日本に浸透してほしいと願っています。

 

[この方法、もはや都市伝説かも?]

〈‘水を’スプレー容器’に入れてシュー!〉ヽ(´o`;
オフィスや長時間飛行機に乗る時「顔が乾燥するから」という理由で化粧水や水をご自分でスプレー容器に入れシューっとする方がまだいらっしゃるみたい。
一瞬潤ったように感じますが水は必ず蒸発します。乾燥しやすいのです。乾燥が気になるポイントケアは乳液かセラミド配合のジェルで!

 

〈コットンでパッティング!パタパタ〉ヽ(´o`;
よく化粧水や乳液をコットンに付けてパッティングしている方がいます。
なぜコットン?と伺ったら手のひらにしみ込むのが勿体無いからと。。。。
いえいえ、肌にしみ込む深さは角質層の0.02mm。コットンの方が吸い込んで勿体無いですよ^^;

 

〈手のひらの100回パッティング!〉ヽ(´o`;
体育会系なのでしょうか。肌が冷たくなるまで100回程化粧水を叩き込むと毛穴が小さくなると思っている方がいますがそんな事はありません^^;
逆に強く叩いたり、長時間パッティングする事で肌に炎症が起きてしまいますよ。
頬の上にできる肝斑はホルモンシミと言われていますが強いパッティングで誘発する可能性も無いとは言えません。スキンケアはとにかく優しく。肌に軽く押し込むような感じで行って下さいね。

 

〈食べられる物は肌にも使える!〉ヽ(´o`;
もはやレモンの輪切りパックをされている方はいないと思うのですが・・・
最近多いのが「食べられる素材で作った手作りコスメでかぶれた!」です。
手作りは一回使い切りでしたら防腐剤などを添加しなくて良いのでその全てを否定しません。ですが「食べられる物は肌にも使える」という思い込みはいかがなものでしょう。そもそも口の中の粘膜と皮膚とでは構造自体が全く違います。
口にするにはいいけれど肌にはちょっと、というものはかなりあります。
肌につけるものは肌の事をきちんと考えて作ったスキンケアを選んで下さいね。

 

〈油分の多い重いクリームでシワをケア?〉ヽ(´o`;
ちょっと夢を壊すようで申し訳無いのですが「油分の多い重いクリーム」で大ジワを消す事はできません。なぜならそれは角質層のさらに奥の真皮層奥にできたものだからです。薬事法で決められているのは角質層の深さまで。小ジワ(乾燥によるもの)です。
私の母くらいの世代ですと「ナイトクリーム」と言って随分と油分の多い重いクリームで‘フタ’をして寝たようです。ですが最近の皮膚学ではセラミドに代表される細胞間脂質を取り入れ肌の溝をふっくら保つという事にシフトチェンジされてきています。セラミド入りの保湿》がこれからの美肌ケアに。
肌の潤いを保つ為には油分の多い重いクリームでなく、セラミドなどの保湿成分を多く含んだジェルやクリームが効果的です。

 

〈何もしない!何もつけない!〉ヽ(´o`;
えっ?と驚いてしまうのですが「肌を甘やかしちゃいけない」という理由でスキンケアをストップされている方がいます。
どうしましょう^^;肌の自然治癒力を上げたい気持ちは分からなくも無いのですが、美しい肌は‘どれだけきちんと保湿できているか’で決まってきます。
あれこれと過保護にする必要は無いのですがスキンケアをしなければ肌は乾燥してしまいます。「乾燥した肌はトラブルが起きやすく、潤っている肌はトラブルが起きにくい」のです。
※肌が乾燥した状態とは角質層が乾いているのでめくれたり剥がれたりしやすいのです。角質層は外界とのバリアですのでここが壊れると様々な物資(外敵)の介入を防ぐ事ができません。


極端な事はせず、肌に無理のない事を行って下さいね。
スキンケアの素材を厳選してシンプルな方法で保湿して下さい。