acu-soin (アキュソワン) 

~美顔鍼の専門家が綴る日々の肌のお手入れのこと~

美肌の小部屋 Vol.2

[界面活性剤とアルコールについて]
アキュソワンのスキンケア三点シリーズは鉱物油・合成香料・着色料はもちろん、
界面活性剤とアルコール(エタノール)を一切使っておりません。
ここではそれが良いとか悪いという視点でなく、なぜ私が頑なまでに「使わない」を貫いたかをお話させて下さい。


◉界面活性剤無配合
私は鍼灸師です。鍼灸師は日常的に患者さんに触れさせていただくのが仕事です。
ですから私は‘手肌’を荒らすことが絶対にできないのです。
最高の状態で患者さんをお迎えする事はプロとして当然の礼儀だからです。
自分の健康状態に気を配るのはもちろん、食事や身に付ける物も大切にしています。特に‘手肌’には気を使い、家事で使う洗剤一つにしてもかなり厳選しています。市販の物はまず使いません。というより使えません。一回で酷い手荒れを起こすからです。家庭用食器洗剤の中に入っている物は「界面活性剤」。水と油を混ぜ合わせ汚れを落とす役目で使われています。いわゆる乳化をさせるための物。(私もレンジなどの油汚れはゴム手袋をしてこの便利な洗剤を使います。)
スキンケアを開発するにあたり市場調査をし、化粧品やシャンプーなどにもかなりの割合でこの界面活性剤が使われている事に愕然としました。
今現在は界面活性剤の種類も600近くあり安全性にも配慮されているし、石油系以外に植物由来の物もある、だから大丈夫だと言う報告もあります。
ですが、私はこれだけ日本に敏感肌やトラブル肌が増え(自分で敏感肌と認識のある方は70%近くもいっしゃいます)20代後半からシミに悩む方が増えたのは「肌のバリア機能を壊す」と言われる界面活性剤入りの複雑なスキンケアがジワジワと影響しているのではないか?と密かに仮説を立てています。
バリア機能さえしっかりしていれば肌のトラブルなどは起こりづらいものなのですから。
10年後も20年後もトラブルのないキレイで元気な肌でいたい。
ですから私は自分自身が使いたくない物・患者さんに使ってほしくない物は「入れない」という選択をしたまでです。

 

◉アルコール(エタノール)無配合
これはもう確率の問題でした。
私が去年一年間で仕事を通じてお会いした方は1932人です。そのうち完全なアルコールアレルギーとおっしゃる方は9人でした。アルコールで少し赤く反応する位の軽いレベルになりますとその約4倍はいらっしゃるのです。かなりの高率だと思いませんか?病院やクリニックで注射や採血を受ける際「アルコールにアレルギーはありませんか?」と看護師さんに聞かれた事はないでしょうか。それくらいアルコールに反応する方がいるという事ではないでしょうか。
スキンケアに使用されるアルコールの量は消毒とは比べ物にならないほど少量です。ですが思えば私が今まで使った化粧品でヒリヒリするとかしみて少し赤くなった時は必ずアルコールが配合されていました。
肌の弱い方にも使っていただける優しいスキンケアを作りたかったのでアルコールは無配合とする事にこだわり開発しました。

 

[無添加とは何か?]
無添加化粧品と聞いただけでなんか良いイメージ。
実は私も昔は‘無添加’と言うネーミングが付いているだけで商品を購入していました。
ですが今の日本の法律では規制はあるものの明確な「無添加」の定義がありません。
〜無添加って一体何が無添加なのでしょうか?〜
まずはその疑問を持って下さい。
何の定義も無いので各メーカーさんが勝手に付けられてしまうのです。
合成香料が入って無いだけ・一部の防腐剤が入って無いだけ・着色料が入って無いだけでも「無添加化粧品」と表示できてしまうのです。
無添加化粧品=何も添加物が入っていないと言う意味では無いのです。
言わばだましのテクニックのようなもの。
アキュソワンはお客様にそのような誤解を与える事が無いように「無添加化粧品」とは謳わずにそれぞれの商品説明の所で全成分を表示しております。
またポリシーを持って無配合とした物もきちんと別明記させていただいております。
肌に直接付ける物はとても大切です。
あなたが敏感肌や肌が弱い方であれば今までに必ず一度か二度‘化粧品が合わなかった’という経験があるのではないでしょうか。
イメージだけではなく成分内容には何が入っていて何を無配合としているのか?とチェックされてみて下さい。

 


[防腐剤について]
アキュソワンは肌の弱い方にも使っていただけるように防腐剤を極力減らす工夫をしました。水が主成分となっているクレンジングとオールインワンは開封後も安心して使っていただけるように化粧品が腐敗しない程度の防腐剤はきちんと入れています。
防腐剤=悪い物という印象をお持ちの方も多いと思います。
私自身も化粧品を開発するまでは防腐剤は怖い物というイメージを持っていました。
ですが肌につける物の安心・安全を真剣に考えますとここは避けて通れない所です。
今まであまり誰も言わなかった事をあえてお話したいと思います。

化粧品はその日のうちに食べるサンドイッチやおにぎりと違い、開封してから消費するまで短くて2週間、長くて4〜5ヶ月はかかります。
水が主成分である化粧品類はそのままであれば必ず腐ります。水その物もそのままにしておけば雑菌が増え、一週間程度で腐り始めます。
カビや腐った物を肌に付ける事は何よりも危険なのです。
ですから‘一回使い切り’や短い期限を付けているような物でない限り防腐剤は入れる事になります。
また防腐剤を使っていません、と謳っている場合でも必ずそれに代わる「殺菌効果のある物」「防腐効果のある物」を入れています。そうでなければいつ腐るか分からない物を製品として一般流通できないからです。
それではどうしたらなるべく肌に優しい形で入れたら良いのだろう?と言う事になります。偏りのない気持ちでよく研究してみました。
巷に見られる物をざっと上げてみます。
◉〔フェノキシエタノール
これはパラベンの代わりによく使われています。肌への刺激が比較的強いのですが防腐効果が弱いのでパラベンよりずっと多くの量を添加しないとなりません

◉〔1.2ヘキサンジオール〕
これはパラベンやフェノキシエタノールの代わりに入れる事が多い物です。比較的肌への刺激が少ないのですが防腐効果が弱いのでかなりの量を添加しなくてなりません。(パラベンやフェノキシエタノール以上に)また比較的新しい素材のため果たしてどこまで肌に優しいのか?これからトラブルが出ないのか?というデータが十分でありません

◉〔ハーブの防腐作用殺菌作用があるエキス〕
ヒノキやティートリー、ローズマリー、和の生薬など一部の物は天然殺菌効果があります。是非とも活用したいところ。ですが化粧品を腐らせないという目的の為の添加となるとかなりの量を使う事になりかえって肌へ刺激を与えてしまう事にもなりかねません。自然の物でも使い方によっては優しいとは言えなくなる事もあるのです。これでは天然素材=刺激素材となりかねません

◉〔酸化銀、シルバーナノコロイド〕
銀を用いた殺菌効果のある物。様々な防腐剤の代わりになる物として使われ始めています。銀は昔から殺菌に使われていたという事で最近ナノ化され使われているようです。ですが‘銀皮症’という現存する疾患があります。これはコロイド状銀というサプリメントが原因で肌が銀色に変色してしまった事で海外では広く知られる事となりました。こちらは経口的・非経口的な摂取によって起こり得ます。銀皮症には日々8gの摂取がなければ罹患しませんが、毎日使うスキンケアに添加するにはあまりにリスキーであると考えます。

 

色々な素材を検討した結果、アキュソワンは少量まで減らす事ができ、長い間の臨床データー(使われた実績)がきちんとあるという点でパラベンを選びました。
パラベンは正式名称をパラオキシ安息香酸エステルと言います。1980年(昭和55年)に旧指定成分とされた事からイメージが少々悪く『何だか肌に悪いんじゃないの?』と思われがちですが、研究と改良を重ねられ、現在は目薬をはじめとする医薬品・飲料・食品・化粧品の防腐剤として用いられています。
(※医薬部外品を除く化粧品は2001年4月以降、旧に限らず成分内容は全表示が義務付けられています。)
アキュソワンのブレインなっていただいている医師・薬剤師にも厳しくご指導頂き、イメージよりも品質重視で防腐素材を選ぶ事に致しました。

美肌の小部屋 Vol.1

スキンケアは肌を美しく健康な状態に保つためのもの。
女性は自分の肌に自信が持てるようになると必ず輝き出します。
せっかく毎日行うスキンケア‘肌のお手入れ’です。
それがきちんと肌に優しいメソッドになりますように、スキンケアカウンセラーの観点から気を付けていただきたいポイントをお伝えします。

 

[世界から見た日本のスキンケア」

スキンケアを開発するにあたり、諸外国の美容事情はどうなのかしら?と調べてみました。世界にはたくさんの肌色があります。ハリがあって透明感があるのならばどの肌の色も美しい。肌の色は違っても肌の構造は同じです。その国の気温湿度日差しの強さで美容法も異なるのならそこから学ぶ事も多いと思ったからです。

驚いた事に日本は世界一の化粧品の消費大国でした!圧倒的な消費量です。
そして一人が使うアイテムの多さも世界一!
クレンジングから日焼け止め・下地なども入れると平均で8~11点はスキンケア用品を使っています。諸外国と比べると2~3倍です。
私達日本人の肌は一般にキメが細かいと言われ、実際に水分量も多いです。また若くも見られます。これは日本の気候は湿度が高いという事もあり、四季があるので肌の状態を感知しやすいという点もあるのでしょう。
その一方で日本女性は「自分は敏感肌だ」と感じる方が7割近くいると言うのも事実。ここ十年位で急激に敏感肌が増えました。
日本以外の諸外国はほとんどがシンプルなスキンケアです。ヨーロッパなどに旅行をすると化粧水をお店で探すのに苦労する程です。


ある時フランス人女性50名と日本人女性50名がそれぞれ、

フランス人→日本式の種類の多いスキンケア。
日本人女性→フランス式のシンプルなスキンケア。
で一ヶ月過ごしてみたところ、

フランス人女性の殆どが敏感肌に
日本人女性は敏感肌が改善された

という結果が報告されたそうです。
様々な種類を使い過ぎ‘パッティング’‘叩く’‘すり込む’‘こねる’という作業が増え肌に負担をかけた結果ではないでしょうか。そして敏感肌になってしまった後も「何が自分の肌に良くなかったのか?」が分からないジレンマを感じたまま種類の多いスキンケアを繰り返す、この事がさらなる敏感肌を生んでしまったのだと思います。
当初アキュソワンは世界で一番優しいクレンジングと洗顔を作る!という意欲で‘2つ’のみの開発をしていましたが、この肌の諸事情を知り‘オールインワンジェル’を作る事にしました。
私自身は肌の事情・実情を知るスキンケアカウンセラーとして、オールインワンはあらゆる意味でもっと日本に浸透してほしいと願っています。

 

[この方法、もはや都市伝説かも?]

〈‘水を’スプレー容器’に入れてシュー!〉ヽ(´o`;
オフィスや長時間飛行機に乗る時「顔が乾燥するから」という理由で化粧水や水をご自分でスプレー容器に入れシューっとする方がまだいらっしゃるみたい。
一瞬潤ったように感じますが水は必ず蒸発します。乾燥しやすいのです。乾燥が気になるポイントケアは乳液かセラミド配合のジェルで!

 

〈コットンでパッティング!パタパタ〉ヽ(´o`;
よく化粧水や乳液をコットンに付けてパッティングしている方がいます。
なぜコットン?と伺ったら手のひらにしみ込むのが勿体無いからと。。。。
いえいえ、肌にしみ込む深さは角質層の0.02mm。コットンの方が吸い込んで勿体無いですよ^^;

 

〈手のひらの100回パッティング!〉ヽ(´o`;
体育会系なのでしょうか。肌が冷たくなるまで100回程化粧水を叩き込むと毛穴が小さくなると思っている方がいますがそんな事はありません^^;
逆に強く叩いたり、長時間パッティングする事で肌に炎症が起きてしまいますよ。
頬の上にできる肝斑はホルモンシミと言われていますが強いパッティングで誘発する可能性も無いとは言えません。スキンケアはとにかく優しく。肌に軽く押し込むような感じで行って下さいね。

 

〈食べられる物は肌にも使える!〉ヽ(´o`;
もはやレモンの輪切りパックをされている方はいないと思うのですが・・・
最近多いのが「食べられる素材で作った手作りコスメでかぶれた!」です。
手作りは一回使い切りでしたら防腐剤などを添加しなくて良いのでその全てを否定しません。ですが「食べられる物は肌にも使える」という思い込みはいかがなものでしょう。そもそも口の中の粘膜と皮膚とでは構造自体が全く違います。
口にするにはいいけれど肌にはちょっと、というものはかなりあります。
肌につけるものは肌の事をきちんと考えて作ったスキンケアを選んで下さいね。

 

〈油分の多い重いクリームでシワをケア?〉ヽ(´o`;
ちょっと夢を壊すようで申し訳無いのですが「油分の多い重いクリーム」で大ジワを消す事はできません。なぜならそれは角質層のさらに奥の真皮層奥にできたものだからです。薬事法で決められているのは角質層の深さまで。小ジワ(乾燥によるもの)です。
私の母くらいの世代ですと「ナイトクリーム」と言って随分と油分の多い重いクリームで‘フタ’をして寝たようです。ですが最近の皮膚学ではセラミドに代表される細胞間脂質を取り入れ肌の溝をふっくら保つという事にシフトチェンジされてきています。セラミド入りの保湿》がこれからの美肌ケアに。
肌の潤いを保つ為には油分の多い重いクリームでなく、セラミドなどの保湿成分を多く含んだジェルやクリームが効果的です。

 

〈何もしない!何もつけない!〉ヽ(´o`;
えっ?と驚いてしまうのですが「肌を甘やかしちゃいけない」という理由でスキンケアをストップされている方がいます。
どうしましょう^^;肌の自然治癒力を上げたい気持ちは分からなくも無いのですが、美しい肌は‘どれだけきちんと保湿できているか’で決まってきます。
あれこれと過保護にする必要は無いのですがスキンケアをしなければ肌は乾燥してしまいます。「乾燥した肌はトラブルが起きやすく、潤っている肌はトラブルが起きにくい」のです。
※肌が乾燥した状態とは角質層が乾いているのでめくれたり剥がれたりしやすいのです。角質層は外界とのバリアですのでここが壊れると様々な物資(外敵)の介入を防ぐ事ができません。


極端な事はせず、肌に無理のない事を行って下さいね。
スキンケアの素材を厳選してシンプルな方法で保湿して下さい。

ハーブの小部屋 Vol.1

私は2004年よりNPO日本ハーブ振興協会に所属し、プロフェッショナルアドバイザーオブハーブとして日本にハーブ・薬草の良さや活用法を広めるためのレクチャーをしています。もちろんハーブや薬草・自然療法は万能ではありません。
未病の状態でその力を発揮してくれるものです。
だからこそあなたも気軽に日常生活の中に取り入れてみませんか?
普段使いで構わないのです。ちょっとした時にハーブを活用されてみて下さい。
きっと生活全体が素敵で豊かに、そして確実に役に立ちます。
このコーナーではアキュソワンスキンケアシリーズに調合したハーブ達を紹介させていただきます。

 

[ラベンダー]Lavenderシソ科(多年草)
ハーブティーアロマテラピー・ポプリ・観賞用など幅広く利用されている代表的なハーブ。名前の由来はラテン語の‘Lavandula’(洗う)(清浄する)から来ています。
古代ローマ人達は入浴や洗濯にラベンダーを入れる事を好んでいたそうです。
Teaの世界ではリラックス・軽い偏頭痛・時差ボケ等にブレンドとして用います。
アロマの世界でもリラックス・安らぎ・自律神経の安定・頭痛・生理痛・神経痛など身体の痛みを取ることで有名です。天然の殺菌力がある事でも知られヨーロッパではお掃除や虫除け用のスプレーなどを作っている方もいます。
また消炎作用がある事から軽い火傷にも用いられます。

 

カンゾウ]甘草 マメ科(多年草)
ハーブ名は‘リコリス’和名は甘草。砂糖の50倍の甘さですがかなり低カロリー。
ダイエット飲料にもよく使われています。
漢方薬の処方にもよく使われ、根や根茎を乾燥させた物を用います。
甘さの主成分はグリチルリチンで3~12%含まれています。現代医学で用いられるグリチルリチン酸は甘草から抽出されています。
抗アレルギー・抗ヒスタミン効果があります。鎮痛・解毒作用があり痒みや炎症を抑える事から漢方に精通した薬剤師などは‘甘草でうがいをする’事を勧めます。
肌をなめらかにする柔軟化作用もあり、昔から美肌作りに使われて来ました。

 

[ヒメフウロ]姫風露 フウロソウ科(越年草)
ヒメフウロは止血や関節痛・風邪・解毒・下痢止め等の治療として古くから使われて来ました。最近の研究では‘肌の炎症を抑え’‘シミやシワの改善’‘肌のハリや弾力改善作用’があった事が証明されています。ヒメフウロから抽出されたエキスは肌の角質層まで浸透するとそこで長くとどまってくれる性質があります。その結果日焼けによるシミ・ソバカスを防ぐ成分がクリアな肌の状態へと導きます
また表皮膜の破壊を抑える作用がる事からエイジングケアの美容に使用されています。

 

[オウゴン]黄金 シソ科 (多年草)
根を乾燥させ抽出したエキスを用いられる事が多いです。薬味としても使われており、比較的親しみのある生薬です。漢方では清熱作用・抗炎症作用・抗アレルギー作用があるとされ多く処方されています。美肌効果も期待でき、‘肌のハリ・ツヤ’‘引き締め’‘紫外線予防やエイジングケア’に。浮腫みを改善したり、代謝を上げ、皮脂の分泌を抑える働きもあるのでニキビケアにも使われる事もあります。

 

ゲットウ葉]月桃 ショウガ科(多年草)
太陽の強い沖縄や台湾などで親しみのあるハーブ。沖縄ではサンニンと呼ばれています。花のつぼみが‘桃のような形’をしている事に名前の由来があります。
月桃の葉はミネラルが豊富で天然の防腐効果・防カビ効果がある事から沖縄では昔から‘ムーチー(鬼餅)’と呼ばれる縁起の良いお餅を包む事に使われています。
(新潟の笹団子に使われる熊笹のようですね。この様に北でも南でも昔からハーブや薬草は何らかの形で生活の中に取り入れてられています。)
月桃はショウガ科のハーブですので血流循環を促し代謝をアップさせます。
表皮ヒアルロン酸に肌のコラーゲンを作る為の促進作用がありハリ・ツヤを生み出す助けをする成分とされています。また保湿効果や皮膚の炎症を抑える作用があります。

 

アロエベラ]Aloevera アロエ科(多肉植物)
アロエと聞いたら火傷の跡に付けると直ぐに連想される方も多いでしょう。アロエは熱を冷ますという効果に優れています。構成成分のアロエチンは細菌の繁殖を防ぎ、毒素を中和する作用がある事から患部のケロイドを防ぐと言われています。
アロエを切った時に出るネバネバ成分のアロエウルシンは抗潰瘍成分あり潰瘍部分を被って被膜を作り出すという作用があります。また同じくネバネバ成分のムチンは保湿に優れ、乾燥した肌に水分を補給し活性化させます。この事からシワやタルミを防ぎハリのある肌を作り、シミや黒ずみから肌を守る作用があります。

 

[カラスムギ穀粒]オーツムギ イネ科(一年草)
古代ローマ時代より肌の保湿に使用されてきた歴史あるハーブです。
エモリエント作用やリフティング作用がある事から‘オシリフト’とも呼ばれています。カラスムギ穀粒から抽出された植物エキスは肌を滑らかに整えハリ感をUPするという効果が知られています。その一方でバリア膜としての役割もあり、アレルギー物質や細菌から肌を守る事から最近は敏感肌用のコスメにも利用されています。

 

ウワウルシ葉]熊苔桃 (クマコケモモ)ツツジ科(高山植物)
ウルシと名前が付きますがウルシ科の仲間ではなく、北半球の高山に自生するツツジ科のハーブです。‘Uva-Ursi’はラテン語で「クマのブドウ」と言う意味です。
Bearberry Leafとも呼ばれ冬眠を間近にしたクマが好んで食べる事に由来しています。常緑の小低木で地を低く這うように生育しています。
漢方でも煎じ薬によく使われます。葉に天然の抗菌作用がある事から尿路系疾患に用いられます。ウワウルシはヨーロッパではその高い美容面での効能から女性にとても人気があります。アルブチン・エラグ酸・ビタミンC等を含有している事からメラニン抑制効果が認められシミやソバカスなど老化に対抗する成分として期待されています。

 

カミツレ花]ジャーマンカモミール キク科(一年草)
カミツレカモミールと呼ばれているポピュラーなハーブです。
カモミールは‘ジャーマンカモミール’と‘ローマンカモミール’と二種がありますがハーブティーや民間療法でよく用いられているのは圧倒的に‘ジャーマン’の方が多いです。古代ギリシャ語で「大地のリンゴ」と呼ばれていたくらい香りの優しいハーブです。Teaの世界では体内の平滑筋を落ち着かせる作用がある事から軽い胃痛や腹痛・生理痛などにブレンドします。また心身をリラックスさせる効果があり、夜寝る前にカモミールティーを飲むと良い眠りを取れる事からグットスリープのブレンドにも使われます。美容面では何と言っても潤い‘エモリエント作用’があります。
ヨーロッパでも民間薬として古くから使用されています。血行促進・保湿・収れん作用があり、肌荒れを防止する時に用いられます。更に色素沈着を抑える働きを持っているという報告もあります。

 

[キュウリ果実エキス]キュウリの果実を圧縮して得られるエキスです。
ビタミンCをはじめ多くのビタミン類を含有されていて日焼けによるシミ・ソバカスを防ぎ・色黒予防・肌の引き締めなどが期待できます。

 

[ブドウ種油]ブドウの種子から抽出精製したもの。
リノール酸オレイン酸ビタミンEの含有量が高く酸化に対して安定しています。肌を健康な状態に保ち、エモリエント剤としても広く使用されています。

 

[プルーン分解物]
プルーンから抽出したエキスでメラニンが出来ても黒くならないというメカニズムが着目されています。日焼けによるシミ・ソバカスを防ぎます。

 

[アボカド油]
アボカドの果実から得られる油脂です。ビタミンA・B・Dやレシチンを含み、角質層に浸透しエモリエント作用を与えます。

 

ウェルネスの小部屋 Vol.1

‘美しい人’であるために必要なこと

それはベースに‘良い健康状態’があること
気・血・水のバランスが良いこと

美や健康を一つの方法にとらわれず幅広く総合的にとらえてみませんか?

このコーナーでは美顔鍼の現場でいつも私がお話させていただいている
‘美と健康のために’日常で取り入れていただきたいことをお伝えします。


◉〜美しい肌と食事〜(日本には四季があるから)
美しい肌の第一条件は何と言っても‘ブツブツ’や‘吹き出物’などの内側からのトラブルが出てないことです。
美顔鍼やスキンケアカウンセリングをしていると同じ人でも前回はすごく肌の状態が良かったのに‘あれ?今日はどうしたのかしら?’ちょっと口唇まわりに赤いプチプチがある、という事があります。これはもう胃腸の調子が良くない証拠。内臓の状態が肌へ表れてしまった状態です。

お話を伺えば、この一ヶ月お仕事のプロジェクトが忙しく朝は食べないかパンをかじるだけ、昼と夜はコンビニのお弁当か深夜のファミレスとの事。
ご本人もそれが良くないと知っているので少しショボンとされています。
‘食べた物で私達の身体は作られている’これは食事の内容を変えると一ヶ月でどなたでも実感できます。
本当は心を込めてきちんと自炊するというスタイルが良いのですが、その時置かれている状況やタイミングで調理に時間をかけてられないとか外食がちになる事もあると思います。

そんな時はメニューの中心になっている食材に注目して下さい。
私達日本人はパッと流行に乗りやすくテレビで健康に◯◯が良い言うと次の日にはスーパーでそれが売り切れてしまいます。
ですが‘偏らない食事’が一番良いのです。
◯◯が良いからと言って◯◯ばかり食べるのは偏食と言ってもよいのではないでしょうか?
そんないっときの情報に惑わされなくても「健康でキレイな肌」になる食材選びはとっても簡単。

“季節のもの”を選んで食べる!ことです。

日本は「三カ月ごと」に季節が変わります。これほど春夏秋冬がはっきりしている国はあまりないでしょう。
一年中暑い国で暮らしていれば身体を冷す物を、寒い国で暮らしていれば身体を温める物をメインに取れば良いのです。その土地で取れた物が身体を補うようにできているからです。
ですが日本は自然の恵みが素晴らしい。
季節と共に変化する身体を‘旬’の作物が助けてくれます。

春は「解毒の時」山菜やタケノコ、菜の花などの苦みやえぐみが冬の間に溜め込んだ老廃物を出してくれます。

夏は「身体の熱を外に出す時」夏野菜のトマト、キュウリ、ナスなどは水分やカリウムが多めで身体を冷してくれます。

秋は「身体作りの時」お米や豆・芋の収穫期。穀物のデンプン質が厳しい冬に備える身体作りをしてくれます。

冬は「身体を温める時」根菜類のごぼう、にんじん、れんこんは熱を保つ繊維があり身体を温めてくれます。

忙しくて外食がちになっている時や調理に手をかけられない時でも、季節の‘旬のもの’を食材に選ぶようにする、これだけでも内側からの美を守れます!是非心掛けてみて下さいね。

 


◉〜クスミのない肌を作る〜(美眠を取る方法)
夜更かしや睡眠不足が続くと肌がクスミやすくなります。
三日以上連続となると血流も悪くなり、まるでちびまる子ちゃんが青ざめた時に描かれるザーーッとした線が目の下に現れたりしますね。
これは眠り始めてから約3〜4時間の間に出る成長ホルモンの分泌がうまくなされていないから。
成長ホルモンは肌の再生を助けます。そして体組織の修復をする働きがあるので様々な抵抗力を上げます。また太りにくい体も作ります。

ここ数年は睡眠の時間帯もそうですが‘睡眠の質’自体でこの成長ホルモンの出が左右されているという研究がなされています。
きちんと質の良い「美眠」を取りたいものです。
ですが最近は‘寝つきが悪い’‘眠れない’と言った声をよく耳にします。
眠剤も病院で簡単に出されるようにもなりました。
飲まないと「眠れない」とまた焦り眠れない。
ですが長年患者さんの身体に触れていますと‘寝付けない’‘眠れない’事の大きな原因は意外とシンプルな所にあると私は感じています。

「頭に行くまでの筋肉が緊張しているから」ではないでしょうか。
眠りという物は自律神経のうちの副交感神経が優位になってはじめて得られるもの。肩や首や背中の上の筋肉がガチガチに硬く緊張している状態では交感神経がまだまだ優位です。眠りにバトンタッチできるわけはないのです。

‘眠れない’と焦る前に少しぬるめのお風呂に入りましょう。

そして片方の手のひらを使ってみましょう。届く範囲の反対側の首や肩、二の腕(外側)辺りを優しく揉みほぐしてあげてみて下さい。
息をゆっくり吐き気味にして2〜3分で構いません。
こんな簡単な事で?
と思わずにやってみて下さい。損はないのですから。
これを毎日の習慣にするだけで気分もリラックスでき美眠を得やすい身体になります。